オザケン⑤〜作って弾くことと想い
待ってました!
「作品と演奏」
いよいよ中身にせまるということで、詳しいことをお伝えする前にもう一度動画をどうぞ!
まずはオザケン
そして otohana
原曲には前奏がありますが、 otohana バージョンでは突然メロディーが始まります。
なぜそうしたかというと、小沢健二さんの曲が、ふと気づいたら(ふと!というのが重要)ここにつながっているような、そんな雰囲気を出せたらいいなと思ったからです。
そして突然「ふと」始まったメロディーに、遅れて参加するベースライン。
『LIFE』がソウル色の強いアルバムだというのは有名ですが、今回のアレンジでもその色は絶対に出したかったので、まずはベースラインに反映させてみたつもりです。
原曲には中間部にセリフがあるのですが、これはピアノでどうするか、ちょっと考えました。
セリフそのものではないけれど、違った意味での聴かせどころになるといいな、と思い出来たのが、動画 2:12 (2分12秒) からの部分。
静かな切ないメロディーで始まるけれど、それが受け渡された時には明るいキラキラしたものになっている(2:12~2:22)。
そして、1パートずつ音が重なり合い増えていき(2:26~)、最後に二人が揃えて原曲と同じ
♪You've got to get into the moon!(2:50~)
続いてあらわれる部分(2:53~)も、原曲とは違ったアプローチでのソウル色。
3:47~のリズム、ハーモニーもソウルを意識しています。
そして終わり方は、小沢健二さんの1997年発売入手困難名曲「ある光」の終わり方をちょこっと意識。
なぜなら、「(犬もLIFEもある光も球体も流動体も人も街もみんなが)ずっとずっと続いてつながっている!」
これがテーマだからです。
②演奏解説(文:Sayaka )
Mika は、常日頃、原曲の歌詞も大切にしながら曲を作っています。
そのため、同じメロディーでも、歌詞に合わせて休符が入っていたり、デュナーミク(強弱表現)やアーティキュレーション(音と音のつながりに強弱含め、様々な表情をつけること)の指示が違ったりします。
例えば、動画 0:15~0:35 と 0:36~0:56 メロディー部分。
聴き比べてみると違います。
今回の曲は、本当に大切な曲。演奏する時は、Mika が込めた歌詞への想いまで表現できるよう心がけました。
デュオならではの演奏効果も随所に散りばめられていますが、その中に、一つのフレーズ(メロディーの区切り)を二人で弾く。というのがあります。
見た目は別々に弾いているのですが、聴くと一人で弾いている。そのように聴こえたら成功です!!
ソロでも、左手と右手で一つのフレーズを弾くことがありますが、なかなか難しいものです。
それが二人でとなるとますます難しいのですが、otohana はお互いの演奏の特徴を熟知していますので、得意としています!!
例えば、動画 1:02~1:10 。
自分たちでも、お互い自分がどこまで弾いたのか、自分は果たして弾いたのか!?ということもあります。
ぜひ、注目して見て聴いてみてください!!
全体的な感想としては、
「心が弾む軽快なリズムがなかなか難しかった!!
でも、弾いていてとにかく楽しい!!」
いかがでしたか?
今回、大好きな小沢健二さんの曲を初めて弾ける!ということや、グッドタイミングシリーズ(オザケン③記事参照)を始めとする様々な偶然が重なったことなどなど、たくさんの想いとともに otohana にとってかけがえのない特別な一曲となりました。
思い出もいっぱい!
「愛し愛されて生きるのさ」
これからも、大切に弾いていきます!!!
ここで、こぼれ話のこぼれ話。
Mika が昨年末に楽曲を完成させ、Sayaka に初めて披露した時の様子をちょこっと▽
Mika「言い過ぎ!(しかしそう言ってもらえただけで内心とても嬉しい)。」